当オフィスでは精神分析の考え方に基づいて、心理療法、カウンセリングを行っております
心の悩みには体調の問題、あるいは心身の病気や生理的機能の不全によるものもあります。そうした場合はなによりも、医療機関で十分に調べ、必要に応じて治療や投薬を受けることが必要です。
一方で、その方の生まれ育ち、生きてくる過程の中で生じた心のしこりやとらわれ、傷つき、身についた対人関係のパターン、性格といったことが、生きにくさや、さまざまな心理的問題の背景にあることは少なくありません。
こころの問題として自覚されないまでも、人が成長し行くことはいつも新しい課題と直面しそれを乗り越えてゆくということの連続です。
自分にとって特別な親やきょうだい、家族のなかに生まれ落ち育つこと・・・集団や、学校生活への適応・・・思春期という新しい自分との出会い・・・友達との親交、恋愛を体験すること・・・仕事を持ち、自分らしい生き方を模索しつつ社会参加すること・・・結婚し家庭を持ち子育てをすること・・・人を育て仕事の責任を果たすこと・・・子供の思春期と自立、親の介護・・・など。
そして、時には自分にとって辛い状況を何とか切り抜けようとして身につけたやり方が次の段階では、生きにくさの原因になってしまう事もあるでしょう。それが何らかの心理的症状に発展する事も考えられます。
当オフィスでは、そうした、それぞれの成長発達の過程で生じた心理的症状とその背景に
ある生きにくい在り方を、専門的知見にもとづいたこころの対話を通じて、整理し、解きほぐ
し、その人らしい無理のない生き方を見つけるお手伝いをしたいと考えています
心理療法、カウンセリングの特徴
<安心して十分に話ができるということ>
自分の事を遠慮なく話すことができる。簡単なようですが案外機会がありません。知り合いでない、専門家であるからこそ安心して話す事ができます。 しまいこんでいた悩みを話す事は、それだけでも重荷を軽減したり課題の整理につながるものです。
<起こっている事を整理し何が中心的な課題かはっきりさせてゆくこと>
心の悩みにはその人がそういう悩みを持つに至ったしかるべき理由があります。もともとの気質、まわりの人とのかかわり、さまざまな出来事・・。その中で生まれて来た悩みでありながら、性格の一部になり、日常の中で、自分でも気づきにくくなっている事があります。対話の中でなにが自分の中心的な課題かが分かってくるでしょう。
<自分の在り方をカウンセリングの場で体験し解きほぐし新しいあり方を探してゆくこと>
そうした中心的な課題はカウンセリングの場での関係性の中でもありありと感じられるようになります。しかしそれが、日常生活のなかで起こる時とは異なり、共有され。感じられ、扱われる事で、新しい展開の可能性が生まれてきます。そのことで、これまでと違う、より無理のない人との関わり方、自分のあり方を見つける道筋がつけられます。
<そのほか:相談、助言、一時的介入など>
上記のようなプロセスをすべての場合が必要なわけではありません。たとえば、「調子が悪いのだがいろいろな現実的要因があり自分でも整理できない」などという時に、一緒になり状況を整理し、解決の方向性を考える、とか「子供が不登校になっているが親としてどう対応していったらよいのか」などの場合、ご家族とともに、状況の理解や対応の仕方などについて考える、などの助言、相談などがこれにあたります。
こうした場合を除くと、精神分析的な心理療法、カウンセリングによって、より無理のない自分のあり方を見つけてゆくことは、決して急激な変化ではなく、それなりの時間がかかるプロセスであることをご理解ください。
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